コラム詳細

朝・起き上がると腰が痛い原因と要注意な腰痛の見分け方|腰椎ヘルニア・圧迫骨折まで整形外科医が解説

朝・起き上がると腰が痛い原因と要注意な腰痛の見分け方|整形外科医が解説

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

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今回は当院にも多い腰痛について解説いたします。朝、起き上がる時に腰が痛いという方が非常に増えてきています。痛みの原因となる疾患の種類から、危険なサインの見分け方、寝姿勢での改善ポイントまで整理してお伝えします。

目次


腰痛は日本人の国民病

腰痛は日本人に多い症状

腰痛は、日本人の国民病とも言われるほど身近な症状です。人間は二足歩行で立ち、歩き、生活するため、構造上腰には常に大きな負担がかかります。四足歩行の動物では腰痛が起こりにくいことからも、腰痛は人間にとって避けがたい症状だといえます。

実際に、60〜80%の人が人生で一度は腰痛を経験しており、23%の人は慢性的な腰痛を抱えています。また腰痛の治療に「満足していない」と感じている人は45%にのぼり、再発を繰り返しすっきり良くならないことへの不満も少なくありません。

さらに、日本人特有の和式の生活スタイルも腰痛に影響しています。床に布団を敷いて寝る、低い机で作業する、床に座るといった動作は立ち上がるたびに腰へ強い負担をかけます。こうした積み重ねが腰痛を引き起こす一因です。


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腰痛を引き起こす主な原因疾患

腰痛の原因となる主な疾患

「腰が痛い」と一言で言っても、その原因はさまざまです。腰痛を引き起こす代表的な疾患を整理します。

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板の中心にある髄核が飛び出し、神経を圧迫することで腰や足に痛み・しびれが生じます。朝の起き上がり時に強い痛みが出やすい疾患のひとつです。近年は治療法が進歩しており、局所麻酔で行う椎間板内酸素注入療法や、小さな切開から行う内視鏡下椎間板切除術など、身体への負担が少ない選択肢が増えています。必要以上に悲観せず、専門医の判断のもとで適切な治療を受けることが改善への近道です。

変形性腰椎症・腰部脊柱管狭窄症

加齢による椎間板や椎体の変性が原因で、慢性的な腰痛や足のしびれが起こります。朝の動き始めに痛みが強く、しばらく動くと楽になる傾向があります。

骨粗鬆症による圧迫骨折

骨が脆くなった状態で、日常動作のわずかな負荷でも背骨が潰れることがあります。高齢者に特に多く、本人が気づかないうちに起きていることもあります。起き上がれないほどの強い痛みを伴う場合、この圧迫骨折が疑われます。

そのほかの要注意な病気

腫瘍(がんの転移)、感染症、リウマチ多発筋痛症、内臓疾患(胃・消化器・血管・腎臓など)でも腰痛が起こることがあります。腰痛は必ずしも整形外科だけで完結するとは限らず、必要に応じて他の診療科での検査や治療が必要です。内臓や心臓が原因の腰痛については「腰痛は内科・整形外科どっち?」のコラムも参照ください。


起床時の腰痛——2つのタイプの見分け方

近年、整形外科には「朝、ベッドから起き上がる時に腰が痛い」という相談が非常に多く寄せられています。起き上がり動作で強い痛みを感じる腰痛には、大きく2つのタイプがあり、その見極めが重要です。

Aタイプ:緊急性は低いが治療が必要な腰痛

Bタイプ:緊急の治療が必要な危険な腰痛

痛みの強さだけでは判別が難しく、痛みの続き方・起き上がれるかどうかが大きな判断基準になります。

Aタイプ(比較的軽度)の腰痛

腰痛症・変形性腰椎症・腰のヘルニア・脊柱管狭窄症など、いわゆる「慢性的な腰の病気」による痛みがAタイプに多いです。

朝、ベッドから起きる時にズキッとした痛みが出ても、5〜10分ほどすると痛みが和らぎ、日常生活が通常通り送れるのが特徴です。洗顔や歯磨き、朝食の準備をこなすうちに痛みが引いていく場合は、このAタイプである可能性が高いと考えられます。

ただし軽度とはいえ、慢性的に続く場合や悪化の兆候がある場合は、整形外科での診察が必要です。また、起き上がり動作の負担を減らすには、日頃の寝姿勢や寝具の見直しが効果的です。


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Bタイプ(危険度の高い腰痛)

より深刻なBタイプは、痛みが非常に強く、自力で起き上がることができない状態に陥ることがあります。家族の手を借りても起き上がれないほど痛みが持続し、無理に動くとさらに悪化するケースもあります。

Bタイプの原因として代表的なのが、

・骨粗鬆症による圧迫骨折

・背骨へのがんの転移による骨折

といった重篤な病気です。骨粗鬆症があると小さな負荷で気づかないうちに骨が潰れてしまうことがあります。


圧迫骨折が起きる理由

圧迫骨折は高齢者に特に多く、日常動作のわずかな負荷で起こります。本人の自覚が乏しいこともあり、痛みが出て初めて気づく方も少なくありません。整形外科の現場では、腰痛を訴えて受診した結果、検査でがんの転移が見つかるケースも報告されています。

起床時に強い痛みで動けない状態は、見逃してはいけないサインです。


早期受診の重要性

朝の腰痛がAタイプかBタイプかを自分で判断するのは難しい場合があります。特に以下の症状がある場合は、すぐに整形外科を受診しましょう。

・起き上がれない、もしくは介助が必要

・強い痛みが長時間続く

・高齢で骨粗鬆症のリスクがある

・過去に骨折歴がある

整形外科では必要に応じて画像検査を行い、圧迫骨折や他の疾患の有無を確認します。早期に治療を開始することで、症状悪化を防ぎ、回復を早めることができます。


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自宅で気をつけたいポイント・枕と腰痛の関係

Aタイプの場合でも、痛みが毎朝続くようであれば生活の見直しも重要です。

・寝返りしやすい寝具環境に整える

・柔らかすぎる寝具や沈み込むマットレスを避ける

・身体に合った枕を選ぶ

・長時間同じ姿勢を避ける

・軽いエクササイズやストレッチを取り入れる

なかでも枕の高さは、寝返りのスムーズさと腰への負担に直結します。枕が高すぎたり低すぎたりすると、寝返りの際に体が過度にひねられ、腰や仙腸関節に余計な負担がかかります。山田朱織枕研究所では、JCHO仙台病院との共同研究(2025年・日本腰痛学会発表)で、適切な高さの枕を使うことで寝返りのスピードが向上し、腰痛・仙腸関節障害の痛みが軽減することが科学的に確認されています。

関連研究コラム|学会発表

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まとめ

腰痛は非常に身近な症状ですが、その原因はひとつではありません。生活習慣の積み重ねから引き起こされる慢性的なものから、骨折やがんが隠れた緊急性の高いものまで、幅広い原因が存在します。

朝、起き上がる時に腰に強い痛みがあった時は、痛みの程度や持続時間に注意しましょう。

  • 数分で楽になるなら→Aタイプ。受診しつつ寝姿勢・枕を見直す
  • 起き上がれないほどの痛みが続くなら→Bタイプ。すぐに整形外科へ

特にご高齢の方は骨粗鬆症になっている方が多いため、ご注意ください。また、Aタイプの慢性的な腰痛には、寝ている間の姿勢を整えることが改善に直結します。ご家族の方も含めてこの知識を持っておいてください。

山田朱織枕研究所 整形外科枕 枕カルテデータより

来店された 5,226名 の腰痛データ

腰痛を
訴えていた方

2,126

全体の 40.7%

うち朝・起き上がり時から
腰痛がある方

1,298

腰痛ありの 61.1%

▶ 腰痛を訴えた方のうち、朝・起き上がり時から症状がある割合

1,298名(61.1%)

※起床時から痛みがある場合、睡眠中の姿勢・寝具環境が影響している可能性があります。

■ 腰痛あり(2,126名)の方が同時に訴えた症状

肩こり 1,624名(76.4%)
首の痛み 1,229名(57.8%)
首こり 1,155名(54.3%)
背中の痛み 584名(27.5%)
足のしびれ・足がつる 248〜214名(10〜12%)

腰痛を訴えた方の約4人に3人(76%)が肩こりも同時に持っており、首の痛みや首こりとの重複も半数を超えます。腰痛は腰だけの問題ではなく、睡眠中の全身の姿勢が深く関わっています。

■ 整形外科枕を使って腰痛が改善したお客様の声(使用状況アンケートより)

寝起き段階の腰痛は劇的に良くなりました。肩こりも以前ほどではなくなりましたが、もう少し首が楽になるといいなと思っています。」

(使用状況アンケートより)

起床した際の首の違和感や腰の痛みが大きく緩和されました。

(使用状況アンケートより)

「ひどい首こりや痛みが軽減した。腰痛が改善した。

(使用状況アンケートより)

腰痛が無くなり上がりにくかった左手が痛みなく挙げられるようになり日常の不快感が無くなったことが嬉しいです。」

(使用状況アンケートより)

「ずっと痛かった肩と腰が使い始めて、嘘みたいに楽になりました。

(使用状況アンケートより)

※掲載許可をいただいたお客様のコメントより抜粋

データ出典:山田朱織枕研究所 整形外科枕 枕カルテ(n=5,226名)・使用状況アンケート(n=6,000件超)

ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善

山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。

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    「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」

    16号整形外科院長 医学博士
    ㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト
    治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、
    睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
    普段から診察室で患者様にお伝えしていることを
    できるだけそのままお伝えしております。


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