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夜中に足がつる人必見!医師が教える予防に効く食べ物・飲み物

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「夜中に足がつって目が覚める」「何度も繰り返すうちに、寝るのが怖くなってしまった」——そんなお悩みを整形外科の外来でよく伺います。足のつり(こむら返り・有痛性筋痙攣)は、水分不足・ミネラルバランスの乱れ・冷えが主な引き金です。このページでは、寝る前の正しい水分補給・予防に効く食べ物・4つの重要栄養素を、整形外科医がまとめて解説します。

患者様の声
  • 健康のためにランニングをしているのに、その夜に足がつって目が覚めてしまう」
  • 何度も繰り返すので痛みが恐怖になって、寝るのが怖くなってしまった」


1. 足がつるメカニズムと3大対策

筋肉は脳からの命令が神経を伝わることで収縮・弛緩し、関節を動かします。この命令系統が乱れると、筋肉が収縮したまま戻らない「つり(有痛性筋痙攣)」が起こります。夜間は体温が下がり長時間同じ姿勢が続くため血行が悪化し、つりが起きやすくなります。予防の柱は次の3つです。

  • 水分補給——脱水は神経伝達の乱れを招き、夜間のつりを誘発します
  • 保温(冷え対策)——冷えは血行不良・筋肉の硬直を促進します
  • ミネラル摂取——マグネシウム・カルシウム・カリウム・ナトリウムのバランスが鍵です

筋肉はアクセルとブレーキで動いている

[アクセル] アクセル役
カルシウム
筋肉を収縮・緊張させ、神経の興奮をコントロールします。
[ブレーキ] ブレーキ役(最重要)
マグネシウム
筋肉を弛緩・ゆるめます。不足すると「アクセル踏みっぱなし」になりつりが起こります。

カリウムとナトリウムは体の水分バランスと神経の情報伝達を補助します。大量に汗をかくとナトリウムが失われミネラルバランスが崩れるため、夏場・運動後は特に注意が必要です。

2. 寝る前の正しい水分補給

人は一晩に約300〜500ml(多い場合はコップ2杯分以上)の汗をかきます。日中にランニングなどで汗をかいていると、水分補給しているつもりでも就寝時には不足していることが多く、夜間のつりにつながります。秋・冬は喉の渇きを感じにくく水分摂取が減りがちです。季節を問わず1年を通じた補給が大切です。

おすすめの飲み方
寝る前にコップ1〜1.5杯の白湯(ぬるめのお湯)を飲みましょう。カフェインや糖分の多い飲み物は避け、お水・お茶・ミネラルウォーターが最適です。ベッドサイドに水筒を置いておくと、夜中に目が覚めたときにもすぐ補給できます。

つり予防ドリンクの作り方(1リットル分)

手作りスポーツドリンク(ミネラル補給)
  • 水 1リットル
  • 塩 2g(小さじ1/3程度)
  • 砂糖 30〜60g
  • レモン汁またはお酢 少々(クエン酸補給にも)

味の濃い市販ジュースは糖分が多く不向き。お茶やミネラルウォーターをベースにするのもおすすめです。


3. つり予防に効く4つの栄養素と食べ物

インスタント食品や同じものばかり食べる偏食はミネラル不足につながり、つりが起きやすくなります。次の4つの栄養素を意識してバランスよく摂ることが重要です。

  • マグネシウムを多く含む食品
    マグネシウム 最重要 220〜320mg/日
    筋肉のブレーキ役——弛緩を促し、つりを防ぐ
    干しわかめ・するめ・いわしの丸干し・落花生・アーモンド・納豆・玄米・ひじき
  • カルシウムを多く含む食品
    カルシウム 500〜650mg/日
    筋肉の興奮を抑え、神経伝達をコントロールする
    牛乳・プロセスチーズ・木綿豆腐・小松菜・煮干し・緑黄色野菜
    ※更年期以降の女性は特に不足しがち
  • カリウムを多く含む食品
    カリウム 男性2,500mg/女性2,000mg/日
    体の水分・神経バランスを整え、疲労を防ぐ
    バナナ・キウイ・リンゴ・じゃがいも・納豆・干しわかめ・アボカド・ほうれん草
  • クエン酸を多く含む食品
    クエン酸 2g/日(運動習慣ある方は5g/日)
    マグネシウムの吸収を助け、疲労物質の代謝を補助する
    オレンジ・レモン・キウイ・イチゴ・梅干し・グレープフルーツ・お酢
    ※一度に大量摂取せず、毎日こまめに摂り続けることが大切
ナトリウム(塩分)について
調味料や加工食品から自然に摂取できるため、多くの場合は不足よりも過剰摂取にならないよう注意する側面が大切です。カリウムには余分なナトリウムの排泄を促す働きがあります。

4. カルシウム:マグネシウム=2:1 の黄金比

カルシウムとマグネシウムは2対1の割合で摂ると、互いの吸収を高め合い最も効率よく働きます。マグネシウムはカルシウムをはじめ他のミネラルの吸収をサポートする「土台」の役割も担います。

一緒に摂れる食品
納豆・小松菜・干しわかめなど、カルシウムとマグネシウムを同時に摂れる食品も多くあります。食事の中に意識的に取り入れましょう。

食事で体の内側を整えたら、眠り方も見直しませんか?

睡眠中に血流が滞ってしまうと、マグネシウムなどの栄養素を摂っていても効果が半減します。スムーズな寝返りと正しい睡眠姿勢が、足のつりにくい体環境をつくります。

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5. 足がつりやすくなる病気

ミネラル・水分不足以外に、以下の疾患が背景にある場合もつりが起きやすくなります。症状が頻繁・長期に続く場合は整形外科・内科への相談をおすすめします。

糖尿病 腰椎脊柱管狭窄症 腰椎椎間板ヘルニア 末梢神経障害 甲状腺疾患 腎臓病 肝硬変

6. サプリメントの正しい使い方

毎日バランスよく食べ続けることは、忙しい現代人には難しいものです。マグネシウム・カルシウム・カリウム・クエン酸の4成分を含むサプリメントは、食事を基本とした上で不足分を補う補助役として活用できます。

サプリメントだけに頼らないで
普段の食事をしっかり摂ることが前提です。サプリのみで全てを補おうとするのは過剰摂取のリスクもあり、推奨しません。あくまで「補完」として活用しましょう。
睡眠にも大事な栄養素
バランスの良い食事は良い睡眠を取る為にも重要です。「体の外から枕で睡眠姿勢を整え、体の中から食事で栄養を摂る」——この両方がそろって、はじめて質の高い睡眠が実現できます。   
枕だけでは足りない?睡眠を支える5大栄養素とは▼


7. まとめ・今夜から始める予防チェックリスト

栄養素 役割 1日の目安量 代表的な食品
マグネシウム 筋肉弛緩・ブレーキ役(最重要) 220〜320mg 干しわかめ・アーモンド・納豆・玄米
カルシウム 筋肉収縮・神経伝達の調整 500〜650mg 牛乳・豆腐・小松菜・煮干し
カリウム 水分バランス・疲労防止 男2,500mg/女2,000mg バナナ・キウイ・じゃがいも・納豆
クエン酸 Mg吸収補助・疲労回復 2g(運動習慣あり5g) 柑橘類・梅干し・お酢
ナトリウム 水分・神経バランス調整 過剰摂取に注意 塩・調味料(摂りすぎ注意)
  • 就寝前にコップ1〜1.5杯の白湯を飲む
  • ベッドサイドに水筒を置いておく
  • バナナ・豆腐・納豆など手軽なミネラル食品を1品プラスする
  • カルシウム:マグネシウム=2:1 の比率を意識する
  • 柑橘類・お酢でクエン酸を毎日こまめに摂る
  • 偏食・同じものばかりの食事を見直す
  • レッグウォーマーや靴下で足元を温めて寝る
  • サプリは食事の補助として活用する
  • 頻繁につる場合は整形外科・内科を受診する

8. よくある質問(FAQ)

  • Q夜中に足がつる原因は何ですか?
    A
    主な原因は(1)ミネラル(マグネシウム・カルシウム・カリウム・ナトリウム)の不足、(2)水分不足による脱水、(3)冷えによる血行不良です。夜間は体温が下がり長時間同じ姿勢が続くため血行が悪化しやすく、つりが起きやすくなります。糖尿病や脊柱管狭窄症などの病気が背景にある場合もあります。
  • Q寝る前に何を飲めば足がつりにくくなりますか?
    A
    コップ1〜1.5杯の白湯(ぬるめのお湯)がおすすめです。人は一晩に300〜500mlの汗をかくため、就寝前の水分補給は非常に重要です。カフェインや糖分が多い飲み物は避け、お水・お茶・ミネラルウォーターが適しています。
  • Q足のつりを防ぐには何を食べればいいですか?
    A
    マグネシウム(干しわかめ・アーモンド・納豆)、カルシウム(牛乳・豆腐・小松菜)、カリウム(バナナ・キウイ・じゃがいも)、クエン酸(柑橘類・梅干し・お酢)を意識して摂ることが有効です。カルシウム:マグネシウム=2:1の黄金比を意識すると効率的です。
  • Q足がつりやすい人はどんな栄養素が不足していますか?
    A
    最も多いのがマグネシウム不足です。マグネシウムは筋肉を弛緩させる「ブレーキ役」で、不足すると筋肉が収縮しっぱなしになります。カリウム不足も筋肉・神経のバランスを乱します。更年期以降の女性はカルシウム不足にも注意が必要です。
  • Qサプリメントで足のつりは予防できますか?
    A
    マグネシウム・カルシウム・カリウム・クエン酸を含むサプリメントは補完として有効です。ただし普段の食事をしっかり摂ることが前提で、「不足分を補う補助役」として活用するのが望ましい使い方です。サプリのみに頼ると過剰摂取のリスクもあります。

動画でも詳しく解説しています

足のつり予防に効く食べ物・飲み物について詳しく解説しています。

足のつりと栄養素・ミネラルのメカニズムについて解説しています。

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16号整形外科院長 医学博士
㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えしております。