オーダーメイド枕の高さは「5mm単位」が正解|整形外科医が解説する医学的根拠と調節方法
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
「枕の高さって、本当に5mmで変わるの?」――その答えは「はい、劇的に変わります」。
整形外科医として6万人以上の枕を処方してきた経験から、たった5mmの差が呼吸・寝返り・朝の肩こりを左右する理由を、医学的根拠とともに解説します。
さらに、「好みで選ぶオーダーメイド枕」と「医学的根拠に基づくオーダーメイド枕」の決定的な違いも、このページでまとめてお伝えします。
目次
「5mm」で枕が変わる理由
山田朱織枕研究所の整形外科枕は、5mm単位で高さを調節します。「本当に5mmで変わるんですか?」「1cmくらい違っても同じでしょう?」という質問を、診察室でもよくいただきます。
確かに5mmとは、これだけの厚さです。

2枚(1cm)重ねてもわずかな差に見えます。しかし、これが寝ている時の「寝返り」を大きく変えてしまうのです。

なぜ、たった5mmで寝心地が変わるのか?
枕は「首の神経の通り道」を支えています。そのためわずかなズレでも体に影響が出ます。
- ・5mm高いだけで:喉が圧迫され、呼吸が浅くなる。いびきの原因にも。
- ・5mm低いだけで:首が不安定になり、無意識に筋肉が緊張。朝の肩こりへ。
- ・10mmズレると:腰痛が出るケースもあります。
この「わずかな差」が一晩中続くことで、朝起きた時の症状に大きく関係してくるのです。
たかが5mm、されど5mm。この重要性を理解するために、高さが適正な場合とそうでない場合を動画で比較してみましょう。
【徹底比較】わずか5mmの高さの差で変わる寝返り
特徴:肩と骨盤が同時に、軸がブレずに回転。余計な筋力を使わず自然な寝返りが可能です。
特徴:骨盤が先に動いてから肩が追いかける、ぎこちない動き。一晩20回以上繰り返せば大きなエネルギーロスに。
この「5mmの差」が、翌朝の体の軽さを決めます。
5mm調節のルーツは1970年代の手作り枕にありました
この枕の基本コンセプトは1970年代、私の父であり枕の師匠でもある整形外科医が考案した手作り枕にあります。当時は座布団や玄関マット・タオルを素材に、高さ調節を1〜2mm単位で行っていました。

しかしミリ単位の調節習得には数年の修業が必要でした。そこで、誰にでも正確な計測を可能にするために2003年から導入されたのが、現在の5mmシートによる「整形外科枕」です。
男女別・適切な枕の高さの平均値
当研究所の膨大な計測データから導き出された統計です。
| 性別 | 数値上の平均値 | 約9割が収まる範囲 |
|---|---|---|
| 男性 | 7.5cm | 7.0cm ~ 8.5cm |
| 女性 | 6.0cm | 5.5cm ~ 7.0cm |
男女ともに約9割の方が、わずか1.5cmという狭い範囲に収まります。
この「1.5cmのストライクゾーン」の中で正解を見つけるためには、5mm単位の微調整が欠かせません。「だいたいこのくらい」では、ほぼ必ず外れてしまう精度感です。
「好みで選ぶ枕」vs「医学的根拠の枕」決定的な違い
「オーダーメイド枕ならどこで作っても同じ」と思っていませんか?実は市場のオーダーメイド枕には、大きく2種類が存在します。
❌ 好みで作るオーダーメイド枕
- 肌触り・感触・素材を好みで選ぶ
- 寝付く瞬間の「気持ちよさ」を重視
- 首のカーブ(湾曲)を測って埋めようとする
- 購入後の微調整ができない構造
✅ 医学的根拠に基づくオーダーメイド枕
- 体格・寝台の硬さから最適な高さを計測
- 6〜8時間の睡眠姿勢を維持できるか重視
- 首がストレートになる高さを追求
- 5mm単位で購入後も調整し続けられる
「気持ちいい枕」と「体に合う枕」は別物です。肌触りや感触の好みは、寝付くまでの覚醒状態で感じること。しかし実際に体を休める6〜8時間は意識がありません。体が本当に喜ぶ条件かどうかを科学的に計測することこそが、医学的オーダーメイドの本質です。

当研究所には「他社でオーダーメイド枕を作ったのに症状が改善しない」という方が多く来院されます。その多くは「好みで作った枕」でした。枕は買って終わりではなく、長く使いながら体格の変化・加齢変化に合わせて調整し続けることが重要です。
なぜ「首のカーブ」を測るのは間違いなのか
「オーダーメイド枕=首の湾曲(カーブ)を測って埋めるもの」というイメージをお持ちの方も多いでしょう。しかし医学的な視点では、寝ている時の首は「ストレート」であるべきなのです。

起きている時、首にはゆるやかな前弯(カーブ)があります。しかし寝ている時までこのカーブを維持しようとすると、首の神経を圧迫してしまうことがあります。

適切な枕で寝た時、首はまっすぐな状態(ストレート)になります。計測器で測った首の凹凸をそのまま枕に反映させる考え方は、医学的根拠に基づいているとは言えません。
医学的なオーダーメイド枕の3条件
- 首を圧迫しない「ストレート」な姿勢が作れること
- スムーズな「寝返り」を邪魔しないフラットな形状であること
- 体格に合わせて「5mm単位」で高さが調節されていること
5mm差を見極める計測の3ステップ
この5mm差は、老若男女どなたでも体感で分かります。計測では「上向き・横向き」の静かな状態と、ダイナミックに動く「寝返り」の3方向でチェックします。
まず最初に:枕の「当て方」を正す
高さの確認をする前に、枕の当て方が非常に重要です。枕を首の付け根ギリギリまで入れてください。

枕が離れると感覚が鈍くなり、高さの正解が分かりにくくなります。首の根元まで深く入れることを忘れないでください。

STEP 1:上向きで確認する
上向きでセットできたら、以下を確認してください。
- 喉が楽に呼吸できているか
- 後頭部から肩にかけての緊張がないか(リラックスできているか)
- 後頭部の圧迫感(硬すぎず・柔らかすぎないか)

山田:今、喉は苦しくないですか?
モデル:苦しくないです。息がしやすいです。
ここでシートを1枚(5mm)増やしてみます。

山田:喉の感じはどうですか?
モデル:ちょっと苦しいです。息が詰まる感じがします。後頭部も少し硬く感じます。
素材は何も変えていない。たった5mm高くなるだけで圧迫感が出る。これが高さの影響力です。
STEP 2:横向きで確認する
横向きでは、おでこ・鼻・胸が一直線になり、床と平行になっているのが理想です。

5mm足すだけで、肩や顔面に押されるような圧迫感が出てきます。体はすぐに違和感をキャッチします。
STEP 3:寝返りで最終確認する
胸の前で手を組んで左右に寝返りを打ちます。見るべきポイントは「肩と骨盤の連動」です。

適切な高さなら体はまとまってスムーズに回転します。5mm高いと、骨盤が先に行ってから肩が追いかけるような「ねじれ」が生じます。この不自然な寝返りが一晩中(20回以上)続けば、翌朝の疲れの原因になります。
自宅でオーダーメイド枕が合わなくなる2つの原因
「お店で計測してもらった時は合っていたのに、家で使うと合わない」という経験はありませんか?これは実はよくあることで、2つの原因が考えられます。
枕は単体で機能するものではありません。「体・枕・敷寝具」の三位一体で初めて適合が決まります。
店舗の計測用ベッドと自宅のマットレスの硬さが違えば、首を支える最適な高さも変わります。硬いマットレスでは枕を少し高く、柔らかい布団では少し低くする必要があります。
オーダーメイド枕を計測する時間は5〜10分程度です。しかし最低でも15分、できれば一晩寝て初めて「本当に合っているか」がわかります。自宅で5mm単位の微調整ができない枕は、本当の意味で体に合わせ続けることが困難です。
今の枕が合っていないサイン(1つでも当てはまれば要見直し)
- □ 朝起きた時に枕が頭から外れている
- □ 朝、無意識に手を枕の下に敷いている
- □ 起きた瞬間から首の痛みや肩こりがある
- □ しっかり寝たはずなのに熟睡感がない
整形外科枕が選ばれる理由
山田朱織枕研究所の「整形外科枕」は、これまで解説してきたすべての医学的条件を満たすために開発されたオーダーメイド枕です。
- 首がストレートになる高さを、仰向け・横向き・寝返りの3方向で計測
- 5mm単位のシート調節により購入後も自宅で微調整が可能
- 好みではなく医学論文・臨床データ(6万人以上)に基づく設計
- 遠方の方向けにオンライン購入(ドクターズピロー)も対応
調査の結果、正しい枕の使用により、頚椎症状や肩こり・不眠に悩む方の7割以上が改善を実感されています。
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「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」
16号整形外科院長・医学博士。㈱山田朱織枕研究所 代表取締役。治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設。診察室で患者様にお伝えしていることを、そのままお届けしています。
本コラムの内容は動画でもお話しています▼
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「5mmを調整する枕」
靴は5mm単位で自分のサイズを決めているのに。
オーダーメイド枕の整形外科枕
365夜、あなたの首を支えているのは枕だけ。
医学的研究と臨床経験の中で生まれた当社の計測方法は、
あなたにジャストフィットする、5mmを調整します。



