医師が考案した科学的な枕調節法「SSS法」|仰臥位頸椎傾斜角15度の根拠と測り方
首こり・肩こりが治らない原因は「枕の高さ」にある
─ 整形外科医が考案した科学的枕調節法「SSS法」完全ガイド ─
「朝起きると首や肩がこっている」「何度も枕を替えても合わない」──そうお悩みの方は、枕の「高さ」が体格に合っていない可能性があります。
このコラムでは、16号整形外科(神奈川県相模原市)院長・山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が考案した、睡眠姿勢を科学的に整える方法「SSS法(Set-up for Spinal Sleep法)」を詳しく解説します。
こんな症状がある方はSSS法が役に立つかもしれません
- 朝起きたとき、首・肩・背中がこっている
- 何度枕を替えても「しっくりこない」と感じる
- 夜中に何度も目が覚める
- 仰向けで寝ると首が浮いた感じがする
- 横向きに寝ないと楽に眠れない
- 頸椎症・頸椎ヘルニアと診断されたことがある
SSS法(Set-up for Spinal Sleep法)とは?
SSS法とは、仰向けで寝たときに頭部から体幹の中心線が寝床面に対して水平になり、かつ頸椎の傾斜角(仰臥位頸椎傾斜角)が15度前後になるよう枕の高さを調節する方法です。
「Set-up for Spinal Sleep(脊椎のための睡眠姿勢の設定)」を略してSSS法と呼んでいます。山田朱織が整形外科の臨床経験と研究をもとに考案し、2006年に学術論文として発表しました。
なぜ枕の高さが首こり・肩こりに影響するのか
靴のサイズが5mm違うだけで足が痛くなるように、枕の高さが合っていないと、睡眠中の6〜8時間、首の筋肉や頸椎に余計な負荷がかかり続けます。
枕が高すぎると頸椎が前屈し、低すぎると後屈します。どちらの場合も筋肉が緊張した状態が続くため、翌朝の首こり・肩こりの原因になります。さらに、不自然な姿勢は睡眠の質も低下させます。
枕の適切な高さは体格(肩幅・頸椎の湾曲など)によって人それぞれ異なります。市販枕を「なんとなく好み」で選ぶのでは、自分に合った高さになるかどうかわかりません。SSS法は、この問題を科学的・客観的に解決するために開発されました。
仰臥位頸椎傾斜角15度とはどういう状態か
SSS法では、仰向けで臥床した際に、臥床面と頸椎のなす角(仰臥位頸椎傾斜角)が15度前後になることを適切な睡眠姿勢の指標としています。
この状態では:
- 頸椎に自然なカーブが保たれる
- 首・肩周囲の筋肉が最もリラックスした状態になる
- 気道が確保され、いびきや睡眠時無呼吸のリスクが下がる
この角度を実現するために必要な枕の高さは、肩幅・首の長さ・体型・使用するマットレスの硬さなどによって個人差があります。SSS法では実際に横になった状態で計測することで、その人にとって最適な高さを導き出します。
SSS法はどこで使われているか
SSS法は現在、以下の場面で活用されています。
- 16号整形外科の「枕外来」:自宅で作れる玄関マット枕の指導の際に、SSS法で高さを決定します。
- 山田朱織枕研究所のオーダーメイド枕「整形外科枕」の計測:対面でSSS法を用いた枕計測を行い、その方にとって最適な枕を製作します。
SSS法の学術的根拠
SSS法は感覚や経験則ではなく、学術論文として発表された科学的根拠に基づく方法です。
東日本整形災害外科学会誌 18:460–465. 2006
このように医学専門誌に掲載された研究に基づいているため、SSS法は医療機関(整形外科)での実際の患者指導にも用いられています。また、医学書・教科書に引用されることもある方法論です。
なお、学術論文・医学書の文脈で「SSS法」を検索されている方へ:本コラムはその文脈でのSSS法(枕調節法・Set-up for Spinal Sleep法)を解説したものです。核医学・脳血管分野の「SSS(上矢状静脈洞:Superior Sagittal Sinus)」や「SSS法(散乱同時計数補正法)」とは別の用語です。
発展形:SSS-T法とMAKURAinBED
SSS法をさらに発展させ、枕だけでなく寝台(マットレス・布団)も含めた至適睡眠姿勢の計測方法として、「Set-up for Spinal Sleep-Total法(SSS-T法)」を完成させています。
このSSS-T法で計測する枕・マットレス一体型のオーダーメイドマットレス「MAKURAinBED」は、山田朱織枕研究所にて販売しております。
よくある質問

「枕外来のオーダー枕」
私の枕外来には,朝から肩がこる,枕が合わない,何度も目が覚める
今すぐ計測予約する
という患者様が沢山来院します。
好みで枕を選んでいませんか?首を休めるための枕は、
体格によって適合する高さが違います。
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「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」
16号整形外科院長 医学博士
㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト
治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、
睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることを
できるだけそのままお伝えしております。
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「5mmを調整する枕」
靴は5mm単位で自分のサイズを決めているのに。
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