コラム詳細

頚椎症性神経根症でやってはいけないこと4選|整形外科医が姿勢・運動・睡眠を解説

頚椎症性神経根症でやってはいけないこと【整形外科医が解説】

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

オーダーメイド枕・整形外科枕

頚椎症性神経根症と診断されたとき、「何をしてはいけないのか」を知ることは、症状を悪化させないために非常に重要です。

本コラムでは、整形外科医の立場から「やってはいけないこと」を3つの大カテゴリに分けてお伝えします。日常生活・睡眠・スポーツ場面ごとに具体的なNG行動を確認し、症状の改善・予防にお役立てください。

【まず知っておきたい】やってはいけないこと 3つのポイント

  1. 首の不良姿勢(うつむき・上向き・頭に体重をかけるヨガポーズなど)
  2. 首の冷やしすぎ(クーラーや扇風機の風が首・腕に直接当たる状態)
  3. 首への過負荷(重荷を持つ・コンタクトスポーツ・頭で体重を支える逆立ちなど)

目次



やってはいけないこと① 首の不良姿勢

頚椎症性神経根症でやってはいけないこと〜うつむき姿勢

うつむき姿勢が長時間続く作業

スマホ操作・パソコン作業・書き仕事・家事など、うつむく姿勢を長時間とり続けると首に大きな負担がかかります。頚椎の後ろ側にある骨棘(棘)や椎間板ヘルニアが神経を圧迫し、片手に痛み・しびれが出やすくなります。

上を見上げる姿勢も要注意

うがいをするときや目薬をさすとき、天井のものを取るときなど、首を大きく後ろに反らす動作も神経根症を悪化させます。頚椎の椎間孔が狭まり、神経が圧迫されやすい状態になるためです。

頚椎症性神経根症でやってはいけないこと〜上向き姿勢

【日常で気をつけること】
パソコンのモニターを目の高さに合わせる・スマホは目の前に持ち上げる・休憩をこまめにとり首のストレッチを行うなど、首が前後に極端に曲がらない姿勢を意識してください。

もっと詳しく:頚椎が安定する姿勢と枕の重要性はこちら

オーダーメイド枕・整形外科枕

やってはいけないこと② 首の冷やしすぎ

頚椎症性神経根症でやってはいけないこと〜首の冷え

冷えは神経根症の大敵です。冬場はもちろん、夏場のクーラー・扇風機にも注意が必要です。

冷房の効いた部屋で扇風機やエアコンの風が直接首や腕に当たると、血行が悪化し神経根症の症状が強まりやすくなります。「涼しくて気持ちいい」と感じる状態でも、首への影響は見逃せません。

【対策のポイント】
  • 就寝時はクーラーの風が首に直接当たらないよう向きを調整する
  • 外出時はネックウォーマーやストールで首を保温する
  • 夏もシャワーだけでなく湯船につかって首まわりを温める
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やってはいけないこと③ 首への過負荷(重荷・スポーツ)

重いものを持ち運ぶ作業

宅急便の荷物・家具の搬入など、重荷を持つ動作は首に圧力をかけ、神経根症を悪化させます。重いものを持つときは腰を落として体幹で支えるよう意識し、できる限り首への負荷を分散させてください。

コンタクトスポーツ・激しいダンス

ラグビーやアメリカンフットボールなどの激しいコンタクトスポーツは、衝突や転倒で首に瞬間的な大きな力がかかります。激しいダンス(床に首を置いて回るブレイクダンスなど)も同様に注意が必要です。

ヨガの「頭を床につく逆立ちポーズ」

ヨガ全般は神経根症に悪いわけではありません。しかし頭を床につけて体重を乗せる逆立ち系ポーズだけは別です。頚椎に軸圧がかかり、変形性頚椎症・頚椎椎間板ヘルニアのある方には大きなリスクとなります。このポーズのみ必ず避けてください。

寝ているときにやってはいけないこと(合わない枕の使用)

頚椎症性神経根症でやってはいけないこと〜寝るときの枕

日中の姿勢に気を配っても、夜間の6〜7時間を合わない枕で寝ていると毎朝症状がリセットされてしまいます。寝るときの姿勢については 頚椎症性神経根症の方の寝方・寝るときの姿勢 で詳しく解説しています。

凹凸のあるウレタン枕・柔らかすぎる羽毛枕は首が不安定になりやすく、神経根症の方が使い続けると症状が悪化すると言われています。

避けるべき枕の特徴
  • 自分の体格に合っていない高さの枕(高すぎ・低すぎ)
  • 頭を乗せると大きく沈み込む柔らかい素材
  • 凹凸がある形状(首がグラつきやすく寝返りで姿勢が乱れる)
  • 枕なし(横向き時に首が大きく曲がり逆効果)

神経根症に合う枕の3大条件

頚椎症性神経根症に合う枕の条件

神経根症の方に必要な枕の3条件

  1. 体格に合った高さ――首が自然なカーブを保てる高さ(個人差あり)
  2. 適度な硬さ――頭を乗せても沈み込まず、首がぐらつかない
  3. 表面が平らな形状――凹凸がなく、寝返りがスムーズにできる

この3条件を満たした枕を使用することで、神経根症の症状が改善する可能性があります。どんなに日中の姿勢を意識しても、夜間の首の姿勢が悪ければ毎朝つらさが戻ってしまいます。日中の注意と、夜間の枕選びの両輪が大切です。枕の具体的な選び方は 頚椎症の方に合う枕の選び方変形性頚椎症の方の枕 もあわせてご覧ください。

また、痛みがつらいときの湿布の使い方については 頚椎症性神経根症の湿布の貼り方・位置 で解説しています。

今回は頚椎症性神経根症と診断された方、また片側の手・腕の痛み・しびれ・感覚鈍麻・力が入らないといった症状のある方に向けて、やってはいけないことを詳しくお伝えしました。ぜひ日常生活の中で参考にしてください。

【まずは自分で試してみたい方へ】
今すぐ専門的な枕を用意できない場合は、家にあるタオルで「適切な高さ」を試すことも可能です。
【医師推奨】玄関マットとタオルで作る「手作り枕」の作り方はこちら

頚椎症性神経根症でやってはいけないことに関するよくある質問(FAQ)

Q 枕をしないで寝るのは首に良いのでしょうか?

A. 整形外科医としては「枕なし」はおすすめしません。
枕がないと、特に横向きになった際に首の姿勢が著しく悪くなり、大きな負担がかかります。適切な枕で首姿勢を良くして、寝返りの時にも首を安定させることが重要です。凹凸のある枕よりはマシに感じることもありますが、基本的には適切な高さの枕を使用してください。

参考:枕なしで寝ると首が安定する気がする理由と、おすすめしない本当の理由

Q 強く揉まれて悪化しました。マッサージはNGですか?

A. 過度なマッサージで悪化するケースは実際にあります。
症状がある時に強く揉むと、神経の炎症を強めてしまう恐れがあります。施術を受ける際は、必ず「頚椎症があること」を伝え、強く施術するのを控えてもらうことが重要です。痛みやしびれが強まった場合は、無理をせず安静にしてください。

あわせて読みたい:頚椎症性神経根症の湿布を貼る正しい位置とコツ

Q 治るまでは筋トレなどの運動は休んだ方が良いですか?

A. トレーニング中や後に症状が出るなら、一旦中止しましょう。
一概に全ての運動がダメとは言えませんが、負荷をかけている最中や、翌朝に症状が悪化する傾向があるなら、そのトレーニングは現在の首の状態に合っていません。無理をせず、まずは首の負担を減らす生活(姿勢管理)を優先してください。

Q 首を冷やすのはNGですか?温めた方がいいですか?

A. 慢性期は「温める」が基本です。急性期(受傷直後など)は担当医の指示に従ってください。
頚椎症性神経根症の多くは慢性的な変化によるもので、温めることで血行が改善し症状が和らぐことがあります。ただし打撲などの急性炎症がある場合は、まず担当医に相談してください。クーラーや扇風機の冷風が首に直接当たることは避けるようにしましょう。

ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善

山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。

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  • 診察をしている山田朱織

    「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」

    16号整形外科院長 医学博士
    ㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト
    治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、
    睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
    普段から診察室で患者様にお伝えしていることを
    できるだけそのままお伝えしております。


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